STORYS

すべては「発見(エウレカ)」のために
すべては「発見(エウレカ)」のために

「エウレカ(発見した!)」は、アルキメデスが叫んだとされるギリシャ語の感嘆詞です。現在の「ユリイカ 詩と批評」は青土社(せいどしゃ)から発行されており、現代詩や文学だけでなくサブカルチャーなど新たな領域にも意欲的に取り組み、常に読者へ「新しい発見」を提供し続けているのです。創刊者である伊達得夫は採算や既存の文壇の評価を一切無視し、ただ純粋に「本物」だけを選び抜く力を持っており、ユリイカの言葉通り、才能ある若い詩人たちを数多く発掘し、世に送り出していたのです。

文藝春秋と作家の時代
文藝春秋と作家の時代

「頼まれて物を云ふことに飽いた」——。流行作家・菊池寛のこの想いこそが、新しい雑誌の原点であった。彼が目指したのは、読者や編集者の目を気にすることなく自らの言葉で語る場、すなわち文壇のしがらみから解き放たれた雑誌だったのである。その創刊号には、芥川龍之介、川端康成、横光利一など、後の文壇を担う若き才能たちが集結した。連載作品は言うに及ばず、美しい表紙や粋な挿絵、時代の空気を切り取った広告までもが、『文藝春秋』という時代の証人なのである。