商品について

サイズ W144xH205xD35mm
素材   
原産国 日本
容量
重量 502g

※古書のため、多少スレ傷み汚れがございます。

川端康成点描 この美しい日本の人 沢野久雄著

実業之日本社 昭和47年初版印刷

ケース、帯あり

 

本書は、日本人初のノーベル文学賞作家、川端康成がその類稀なる審美眼で捉えた、様々な人物の肖像画集ともいえる随筆集です。簡潔を極めた美しい文章の中に、人が持つ儚くも気高い「美しさ」の本質が描き出されています。

 

中心作家:川端康成について

川端康成(1899-1972)は、「伊豆の踊子」「雪国」といった名作で知られ、日本の伝統的な美や無常観を、研ぎ澄まされた独自の文体で表現した文豪です。彼の眼差しは常に、滅びゆくもの、か弱きもの、そして言葉にならないものの中に宿る「美」に向けられていました。その静かで鋭い観察眼は、自然や事物だけでなく、彼が人生で出会った人々にも注がれています。

 

本書で描かれる「美しい日本の人」とは

本書のタイトルにある「点描」とは、まるでスケッチのように、対象となる人物の決定的な一瞬や忘れがたい印象を、簡潔かつ詩情豊かな筆致で鮮やかに切り取る手法を指します。川端康成は、自らが交流した人々について、決して長々と分析や評価を加えることはしません。

この一冊の魅力は、昭和という時代を彩った文化人たちの貴重な素顔に触れられることだけではありません。むしろ、彼ら「美しい人」を見つめる川端康成自身の、澄み切った心の在り方や、人間という存在への深い愛情を感じ取れる点にあります。ページをめくるごとに、人の美しさとは何かを静かに問いかけられるような、深く豊かな読書体験が待っています。

関連アイテム

この商品を買った人はこちらもチェックしています

Translation missing: ja.sections.product-bought-together.total_price¥18,360

Complementary products