雅号や洗練された画風から、江戸時代の絵師と勘違いすることもあるが、小村雪岱(こむらせったい/1887-1940)は明治、大正、昭和の激動期を鮮やかに駆け抜けた表現者である。しかし、彼が遺した意匠は、一世紀を経た今なお、我々の日常の風景に溶け込んでいる。明治、大正、昭和の激動期を駆け抜けた彼は、江戸の情緒をモダンに昇華させた「挿絵画家」であり、名だたる役者に愛された「舞台美術家」であったが、同時に現代にも続くブランドの美学を決定づけた「稀代のクリエイター」でもあった。
| サイズ | W106xH155xD15mm |
| 素材 | 紙 |
| 原産国 | 日本 |
| 容量 | - |
| 重量 | 128g |
※古書のため、多少スレ傷み汚れがございます。
表紙に判、裏表紙に書き込み有
明星詩抄 佐藤春夫編
酣燈社 昭和26年初版印刷
本書は、日本近代詩の夜明けを告げた文学雑誌「明星」派の詩歌の中から、文豪・佐藤春夫が独自の審美眼で選び抜いた珠玉のアンソロジーです。与謝野晶子の情熱的な短歌をはじめ、明治の若者たちの魂の輝きが凝縮された、日本ロマン主義文学の金字塔に触れることができる一冊です。
明治33年(1900年)に与謝野鉄幹が創刊した雑誌「明星」は、それまでの古い形式や道徳に縛られた文学に反旗を翻し、個人の感情、特に情熱的な恋愛や自我の解放を大胆に歌い上げました。与謝野鉄幹・晶子夫妻を中心に、北原白秋、石川啄木、高村光太郎といった、後に日本近代詩を代表することになる若き才能たちが集い、まさに文学革命の拠点となったのです。
本書の編者である佐藤春夫は、「明星」派の直接的な同人ではありませんが、そのロマンチシズムの精神を色濃く受け継いだ後代の作家です。だからこそ、彼は単なる作品の羅列ではなく、「明星」が日本文学に投じた光の本質とは何かを問い直す視点で、後世に残すべき作品を選び抜いています。憧れと敬意、そして作家ならではの批評眼が、この一冊の選集に独特の筋を通わせています。
酣燈社は、戦後間もない昭和20年代を中心に活動した出版社です。混乱期にあっても良質な文学書を世に送り出すことに情熱を注ぎ、特に近代文学の作家たちの作品集やアンソロジーを数多く手掛けました。華美ではありませんが、実直でしっかりとした作りの本が多いのが特徴です。本書もまた、戦後の人々が再び文学の灯を求める中で、日本の近代詩の原点を見つめ直すべく企画された、志の高い一冊と言えるでしょう。
歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎 Catalog 2010年(第三版)
藤島武二展 Catalog 2017年
芥川龍之介と美の世界 二人の先達ー夏目漱石、菅虎雄 Catalog 2023-2024年
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雅号や洗練された画風から、江戸時代の絵師と勘違いすることもあるが、小村雪岱(こむらせったい/1887-1940)は明治、大正、昭和の激動期を鮮やかに駆け抜けた表現者である。しかし、彼が遺した意匠は、一世紀を経た今なお、我々の日常の風景に溶け込んでいる。明治、大正、昭和の激動期を駆け抜けた彼は、江戸の情緒をモダンに昇華させた「挿絵画家」であり、名だたる役者に愛された「舞台美術家」であったが、同時に現代にも続くブランドの美学を決定づけた「稀代のクリエイター」でもあった。
「大正イマジュリィ」とは、今から約100年前の大正時代(1912〜1926年)を中心に、明治後期から昭和初期にかけて人々の暮らしを彩った書籍装幀、雑誌、絵はがき、ポスターなどの印刷図像を指す言葉である。印刷技術の向上や洋式製本の普及、そして商業美術の発展を背景に、日本のグラフィックデザインが初めて豊かに花開いた時期であった。
「エウレカ(発見した!)」は、アルキメデスが叫んだとされるギリシャ語の感嘆詞です。現在の「ユリイカ 詩と批評」は青土社(せいどしゃ)から発行されており、現代詩や文学だけでなくサブカルチャーなど新たな領域にも意欲的に取り組み、常に読者へ「新しい発見」を提供し続けているのです。創刊者である伊達得夫は採算や既存の文壇の評価を一切無視し、ただ純粋に「本物」だけを選び抜く力を持っており、ユリイカの言葉通り、才能ある若い詩人たちを数多く発掘し、世に送り出していたのです。
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