雅号や洗練された画風から、江戸時代の絵師と勘違いすることもあるが、小村雪岱(こむらせったい/1887-1940)は明治、大正、昭和の激動期を鮮やかに駆け抜けた表現者である。しかし、彼が遺した意匠は、一世紀を経た今なお、我々の日常の風景に溶け込んでいる。明治、大正、昭和の激動期を駆け抜けた彼は、江戸の情緒をモダンに昇華させた「挿絵画家」であり、名だたる役者に愛された「舞台美術家」であったが、同時に現代にも続くブランドの美学を決定づけた「稀代のクリエイター」でもあった。
| サイズ |
W220xH265xD25mm |
| 素材 | 紙 |
| 原産国 | 日本 |
| 容量 | |
| 重量 | 937g |
小村雪岱 デザイン大鑑
2025年12月20日初版第1刷発行
監修:山田俊幸
発行所:株式会社国書刊行会
時代を超えて愛される雪岱の造形世界を、
「デザイン」の観点から読み解く。
大正から昭和初期にかけて活躍した、デザイナー・小村雪岱。
日本画家・装幀家・挿絵画家として泉鏡花や谷崎潤一郎の作品を数多く手がけ、その洗練された構図感覚と装飾性によって、近代日本の「本のデザイン」に新たな地平を拓いた。
雪岱の魅力は、一見古風でありながら、どこか現代的でモダンな感性が息づいているところにある。
大正モダンの時代にあって、彼はあえて江戸の古画や意匠に立ち返りつつ、洋材や印刷技術を駆使し、古きと新しき、和と洋を自在に横断するその洗練されたデザインは、今もなお新鮮な感動を与える。
本書は、再評価の流れの中で、雪岱の仕事を「デザイン」という視点から総合的に見つめ直す一冊である。
風景や色彩、線の表現、古画的図像の解釈、帯や小道具に潜む意匠の遊びまで、多角的に雪岱の造形の秘密を探る。
加えて、美術・文学の研究者による寄稿文、雑誌・装幀年譜、美術館・文学館での鑑賞ガイドも収録。
これまでの作品集とは異なり、多数のカラー図版から雪岱のデザイン感覚と表現の魅力を存分に味わえる、「新しい雪岱のアート図鑑」。
【小村雪岱(1887〜1940)】
美術家。大正から昭和初期にかけて、日本画から書籍の装幀、挿絵、舞台美術、資生堂の意匠(デザイン)まで幅広く活躍し、江戸の粋とモダンが融合した繊細な美学で知られています。
【山田俊幸 (1947-2024年)】
国学院大学卒業。元帝塚山学院大学文学部教授。日本絵葉書会会長。大正イマジュリィ学会常任委員などを務める。
著書に『論集立原道造』、『アンティーク絵はがきの誘惑』など。編著に『続 芸術家の年賀状』、『小林かいちの世界 まぼろしの京都ア-ル・デコ』など。
ISBN978−4−336−06253−6
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【ANTE Collectibles】ANTE Collectiblesは、花開いた熱き大衆デザインの世界を生涯かけて泳ぎ続けた、一人の男のコレクションから成り立っています。
一人の男が愛し、集め続けた「日常のデザイン」。
私たちが受け継いだその続きの景色を、東京十月の本棚、そしてオンラインサイトでも公開しています。
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Alexander 'Greek' Thomson
建築と都市 a+u 246号 1991年3月発行
世界名画全集19 日本絵巻物
雅号や洗練された画風から、江戸時代の絵師と勘違いすることもあるが、小村雪岱(こむらせったい/1887-1940)は明治、大正、昭和の激動期を鮮やかに駆け抜けた表現者である。しかし、彼が遺した意匠は、一世紀を経た今なお、我々の日常の風景に溶け込んでいる。明治、大正、昭和の激動期を駆け抜けた彼は、江戸の情緒をモダンに昇華させた「挿絵画家」であり、名だたる役者に愛された「舞台美術家」であったが、同時に現代にも続くブランドの美学を決定づけた「稀代のクリエイター」でもあった。
「大正イマジュリィ」とは、今から約100年前の大正時代(1912〜1926年)を中心に、明治後期から昭和初期にかけて人々の暮らしを彩った書籍装幀、雑誌、絵はがき、ポスターなどの印刷図像を指す言葉である。印刷技術の向上や洋式製本の普及、そして商業美術の発展を背景に、日本のグラフィックデザインが初めて豊かに花開いた時期であった。
「エウレカ(発見した!)」は、アルキメデスが叫んだとされるギリシャ語の感嘆詞です。現在の「ユリイカ 詩と批評」は青土社(せいどしゃ)から発行されており、現代詩や文学だけでなくサブカルチャーなど新たな領域にも意欲的に取り組み、常に読者へ「新しい発見」を提供し続けているのです。創刊者である伊達得夫は採算や既存の文壇の評価を一切無視し、ただ純粋に「本物」だけを選び抜く力を持っており、ユリイカの言葉通り、才能ある若い詩人たちを数多く発掘し、世に送り出していたのです。
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